成長とイノベーションを促進し、チームのやる気を高めるには、創造性が大切。どんな企業でも、創造的なアイデアから受ける恩恵は大きいはずです。
社内に眠るそうした創造性を掘り起こし、活用するには、グループでのブレインストーミングに挑戦してみましょう。
複数人でブレインストーミングをすることで、従業員の間にすばらしいシナジーとつながりが生まれ、一人ひとりの貢献を単に足し合わせた以上の効率で解決策が生まれ、組織の変革につながることもあります。ただ、方法によってはそうはならない場合もあります。
ブレインストーミングの長所と短所を把握すれば、成功率も上がり、参加者全員が充実感を感じられるようになります。
グループでのブレインストーミングのメリット
一見、考え事は一人でするほうが手間もなく楽そうに思えますが、複数のメンバーが集まってグループでアイデアを出し合うことにはさまざまなメリットがあります。
コラボレーション実現のために次のブレインストーミングを主催しなければならない、あるいはアイデア出しの推進役を務めなければならないなど、グループでのブレインストーミングが必要となる理由にはさまざまなものがありますが、どれもそれなりに説得力のあるものです。
まず、複数人でブレインストーミングすることの長所から見ていきましょう。
多様性のある複数の視点が得られる
なんでも一人でこなせるとは限りません。その人の能力が不十分だからではなく、問題の中には複数人でしか解決できないものもあるからです。
参加者を選ぶ際には多様性を心がけましょう。さまざまな部門から、出自や年齢が異なり、それぞれの人生経験を持つ参加者を選ぶことで新鮮で驚くようなアイデアが飛び出す場を作ることができます。
特定の視点への偏りを避けられる
一人で問題を解決する方が楽ではありますが、思考に影響する自分自身の信念、意見や偏見に対抗するものがなく、バランスを取ることができなくなります。
異なる世界観を持ち、組織の事業面での課題についての見方も違ったメンバーを加えることで、一人では思いつかなかったような解決策が見つかる可能性が高まり、議論の公平性も確保できます。
また、違った見方に触れることで新しい可能性を受け入れやすくもなります。
短時間でたくさんのアイデアが出やすい
アイデアが出れば出るほど、優れたアイデアが出る確率も高まります。それだけの数が出るレベルに達するのが早いほど効率もアップします。
生産性の高いブレインストーミングセッションでは、グループがたちまち数十のアイデアを思いつくことも珍しくありません。そのアイデア一つ一つからまた数十ずつのアイデアが派生していきます。こうしたグループ効果を活用し、各参加者に割り当てた時間内で一定の数のアイデアを出すようにすることもできます。
いずれにせよ、一人では不可能な数のアウトプットが実現できることでしょう。
お互いのアイデアを探求する機会となる
ブレインストーミングの醍醐味は、それぞれのアイデアを皆で検討していける点にあります。
一度に多数の解決策について検討し、考えを巡らせていくことで、新しいアイデアが突如つながって浮かび上がってきます。「ポップコーンシェア」とも呼ばれる方法です。
1人があるアイデアや解決策を出し、それに対してグループ全員が交代で検討を加えていく方法で、最終的にメンバー全員が貢献し、解決策を共同で生み出したと感じられるようになります。
仲間意識が育ち、支持する雰囲気が生まれる
組織内でメンバーが集まってブレインストーミングすることの最大のメリットのひとつに、問題解決に向けて一緒に取り組むことで強い連帯感が生まれることが挙げられます。
グループでアイデア出しをすることで、普段はあまり関わりのない人とも同じプロジェクトに取り組むことができ、組織の縦割り構造をのりこえて、皆を関係者として見られるようになります。
ブレインストーミングへの参加者に強い当事者意識が生まれることも大きなメリットといえます。
グループでのブレインストーミングのデメリット
チームで話し合いをしたり、性格が異なるメンバーを調整して問題解決を試みたことのある人なら、グループでのブレインストーミングで起きがちな問題もご存知でしょう。
意思決定が複雑化し、意見の相違も出てくるでしょうし、話し合いに加わりたがらない人もいるはずです。毎日の仕事にさらに会議が増えるわけですから、嬉しくはないかもしれません。
でも、あまり構えずに取り組んでみましょう。確かに課題はありますが、解決方法もちゃんと存在します。
ブレインストーミングのはずが各自が言いたいことを勝手に言い合う場になる
新しいチームで問題解決に取り組むのは楽しいものです。
ただ、気をつけないと、互いに好き勝手なことを言い合い、役に立ちそうなアイデアがまったく出てこないという結果につながりかねません。これを防ぐには、事前に話し合うべき概要をまとめ、議題を用意しておくのが大切です。
概要には、解決すべき問題とブレインストーミングの目的を盛り込みます。目的を明確にすることで、議論が脇道にそれにくくなります。議題についてはおなじみでしょう。ブレインストーミングの場では、前提に関する質問に答える時間を設けた上で、30分など、時間を区切って荒削りなアイデアを出すように参加者に求めて後で見直しをします。
集団思考に偏り、独自性あるアイデアが出てこない
お互いのアイデアに肉付けしていくのは良いことですが、場合によってはチーム全体があるアイデアに固執してしまい、一人ひとりの創造性が出にくくなってしまうこともあります。「集団思考」と呼ばれる状態です。
これを防ぐには、考えやアイデアを率直にためらいなく口にできる環境を作るのが効果的です。自由なムードがあれば、最初の解決策に縛られず、思ったままのことを遠慮なく口にできるようになります。
議論が終盤にさしかかったら、こうした自由で発散的なアイデアから最も有望と思えるものに残りの時間を割いて話し合います。
一部の参加者ばかりが発言する
これは人間の性質上、避けられないことです。どのグループにでも、場を仕切り、自分の意見を通したがる人はいるものです。ブレインストーミングの場も例外ではありません。
こうした声の大きい人物が他のメンバーを遮り、反対意見を口にしにくい雰囲気を作ることで、創造的なプロセスが台無しになってしまうこともあります。そうならないようにするには、以下のテクニックを使ってみましょう。
- 発言権を独占させることなく、声の大きい参加者のコメントを確かに聞いていることを認める
- 「面白いですね、皆さんどう思われますか?」など、他のメンバーに意見を聞く
- 他のメンバーを指名して発言してもらう
- 声の大きい人の注意をそらす質問をして仕切り直す
ただ、こうした人の多くには悪気はなく、建設的なアイデアを出してくれる存在でもあります。独壇場とならないよう、丁寧に、かつしっかりと対応することで、グループ全体としてブレインストーミングの生産性を高めることができます。
積極的に参加していなくてもバレない
当然ながら、場を仕切ってもらってありがたいと思う人も存在します。極力目立たないようふるまい、他の人がアイデアを出してくれるのに頼る参加者です。
集団やチームで作業をしていると、個人で作業する時に比べてあまり努力しなくなる傾向が出やすく、「社会的手抜き」または「ただ乗り」と呼ばれます。いわゆる傍観者効果にも似た現象で、他に助ける人がいる場合にはわざわざ自分が手を差し伸べる必要を感じにくいというものです。
声が大きい人への対応と同様に、積極的にブレインストーミングに参加していないメンバーにも意識的に声をかけるようにしましょう。皆の前で意見を出すのに不安を感じているような場合には、どんな内容でも歓迎する姿勢を見せることが大切です。
グループでのブレインストーミングに慣れるには少し時間がかかるかもしれませんが、試すだけの価値は大いにあります。チームメンバー一人ひとりの意見が貴重であり、どんなアイデアも検討の価値があることを忘れずに。遠慮せず自由に質問できる雰囲気を作りましょう。

適切な方法で行えば、グループでのブレインストーミングにはさまざまなメリットがあります。ブレインストーミングを改善するヒントをチェックしてみましょう。
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